2024年2月2日金曜日

Rocket Lab が大暴落

予想どおり、昨夜 Rocket Lab が暴落しました。
▼17.11% という年に 1 度あるかないかの大暴落です。
手持株は、次のようになりました。


Rocket Lab は ▼19.83% の大幅な含み損になってしまいました。
金額的には 1,165 円の損です。少ししか買っていなかったので、大損には至りませんでしたが、投資金額が膨らんでいたら大変な思いをしなければならないところでした。
投資を始めて約 1 か月、こんなに早く暴落に遭遇できたのはラッキーでした。

これが、ハイリスク株の値動きです。
ハイリスク株は暴れ馬のようなもので、乗りこなすのは大変です。
ハイリスク株を投資資産の 15% 以内に抑えるのは、たとえ暴落に見舞われても資産全体に大きな影響が及ばないようにするためです。

投資の世界では、損切りは重要です。あらかじめ決めた割合以上下落したら、そこで全株を売れという教えです。それによって、致命的な損失を回避できます。
しかし、株価を機械的に判断して損切りするというのはどうかと思います。このブログでは、たとえ20%下がろうが、30%下がろうが、単に株価を見ただけで損切りはしません。

このブログは、長期目線で企業を見ています。その企業の理想を実現できないと判断したら、たとえ株価が上昇していても、全株売ります。しかし、株価がどれだけ下がっても、十分に巻き返せると判断したら、そこで売ったりはしません。もちろん、株を塩漬けにしたりもしません。投資で最もやってはいけないことの 1 つは、底値で売ることです。
今回の資金調達は Roket Lab にとってプラスなのか、マイナスなのか、それを見極めることが重要です。

短期間で億り人を目指す人は、ハイリスク株の比率を高くする必要があります。
しかし、暴落で資産が大きく減ってしまう可能性があります。
資産が大きく減れば、多くの人は冷静でいられなくなります。
そして、さらにリスクを取り、さらに損を増やしてしまうという悪循環に陥ってしまいかねません。損をしても冷静でいるには、リスク資産の割合を小さく保つことが重要です。

さて、Rocket Lab の今回の暴落の理由は、2 億 7500 万ドルの転換社債による資金調達です。転換社債というのは、あらかじめ決められた価格で株を取得(転換)できる権利の付いた社債です。仮に株価が転換価格を上回ったときには、貸し手は株に転換して利益を得ることができます。株価が転換価格を上回らなければ、普通の債券と同じように利息を受け取り、期限が来たら元金が返還されます。

貸し手が転換社債を株に転換するとき、会社は新たな株を発行します。
仮に 4ドルで転換するとすれば、新しく約 7,000万株が発行されることになります。
Rocket Lab の現在の発行済株式数は約 5 億株です。これに 7,000 万株が加わるので、会社の価値が変化しないとすると、1 株あたりの価値は 5/5.7 = 約88% に下がります。
つまり、株主の手持株は 12% 希薄化することになります。
これを心配した投資家が一斉に売りに走ったため、▼17.11% という大暴落になりました。

しかし、転換社債によって調達した資金を有効に使って企業価値が上がれば、株価は上昇します。設備投資を行うとか、他の有望な企業を買収するとか、そういったことで企業が 17% 以上成長すれば、株価は従来の水準を上回り、既存の株主にとっては、今回の転換社債がプラスに働いたということになります。

調達した資金で企業が成長するのであれば、株が大きく下がったからといって落胆することはありません。今後は、調達した資金が何に使われ、それによって企業業績がどのように向上するかを、注意深く観察する必要があります。

なお、株が暴落したときは買いのチャンスかもしれませんが、さらに下がる可能性もあるので、10 日ごとの買い付けペースを守りましょう。

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