今、市場で何が起きているかと言えば、トランプ有利を織り込む動きです。
トランプが大統領に復活すれば、財政はゆるゆる。FRB に対しては利下げするように圧力をかけ、中国製品に高関税を課して物価は上昇。景気は過熱して株価も上昇。インフレが再燃し、長期金利上昇。ドル円も上昇。
地球温暖化などクソ食らえで、自然エネルギーへの転換はストップ。
そんな未来を想像して対応を急いでいるというのが、今の市場です。
(市場が本気でそう思っているかどうかは別です。わかっていながら、、、という可能性もあるので、この世界に生きてる連中はどうしようもありません)
しかし、相場で決め打ちは危険です。必ずそうなると確信して行動したつもりが、まったく逆の方向に動いて大損をするなど、珍しくも何ともありません。
バイデンに相応しいのは、大統領の椅子ではなく、介護ベッドだ!
マスコミは、民主党内の混乱を毎日のように大々的に報道し、トランプの再選が確実なように伝えていますが、ここは冷静に判断したほうが良いと思います。
大統領選挙まで、まだ時間が十分にあります。民主党が、今のボロ負け予想を黙って見ているとは思えません。必ず、何か手を打ってくるはずです。それによっては、マスコミの報道姿勢が 180度変わる可能性は十分にあります。その動きに乗るヘッジファンドも、必ず現れます。トランプ有利の織り込みが行き過ぎた場合は、要注意です。
このブログは、米国の大統領選挙の結果を予想して株を売買しているわけではありません。しかし、米国の大統領選挙の結果は世界経済に影響します。イギリスもフランスも、選挙で与党が大敗しました。世界的に、何かが大きく変わりつつあるのではないでしょうか。
小さな動きはどうでもいいです。しかし、ゆっくりではあっても、何年にもわたって続くような大きなうねりの兆候を見つけ、それに対応することは、長期投資の成果に大きく影響します。
中間層が没落し、右や左の極端な政党が台頭することは過去に何度もありました。東京では、小池知事が大差で再選されました。順当な結果に見えますが、本当にそうでしょうか。今回の各候補の主張や獲得票の中に、民意の大きな変化が隠れているかもしれません。
投資は、誰よりも先に世の中の動きを察知し、それにいち早く対応した者が勝利します。今が、その時ではないか、、、と思ったりもします。
後になって、きっと言うでしょう。そうなんだよ、あのとき気付いていたんだよ、、、ってね。結局、気付いたことが杞憂だったり、気付いても対応できなかったり、大きな変化を軽視したり、本気の勝負をする勇気がなかったりで、投資でも人生でも、大きな変化に気付いて、的確に対応できる人間は、ほんの一握りなんですよね。