2024年6月15日土曜日

時間的分散投資の功罪

このブログのポートフォリオは、インデックスFTOPIX (1308)、ISS&P500米国株 (1655)、NFインド株 (1678)、ロケット・ラボ (RKLB) の 4本で構成されています。

それぞれの銘柄の年初来の動きを、1月5日時点の株価を 100 としてグラフにすると、次のようになります。


最も上昇しているのは ISS&P500米国株 (1655)です。巨大ハイテク銘柄に押し上げられて調子良く推移しています。

ロケット・ラボは年初から大きく値下がりしましたが、5月以降になって回復しつつあります。年初の株価に比べて、まだ約20%値下がりしたままですが、このブログでは時間的分散購入するとともに、大きく下がったところでは若干多く買っているので、平均取得単価は 4.27ドルと低く抑えられています。


ロケット・ラボの現在の株価は 4.39ドルなので、年初比で大きく下がっていても利益が出ています。時間をかけて少しずつ買っていく時間的分散投資の効果が最大限活かされています。

ただし、ISS&P500米国株 (1655)のように、大きく下がることなく上がり続ける銘柄では、平均取得単価が年初の価格より上がってしまうので、結果的には、年初にドンと一括で買っておいたほうが良かったということになります。年初に一括購入した人は、今、20% 以上の利益を前にして大喜びです。このブログの ISS&P500米国株 (1655) の含み益は 11.6% で、年初に一括購入した場合の半分程度にとどまっています。

株価の推移は誰にもわかりません。ISS&P500米国株 (1655)は、足下は順調に上がり続けていますが、それが永久に続くとは限りません。どこが底で、どこが天井かがわからないからには、時間をかけてゆっくりと買い進める時間的分散投資が、危険を避け、チャンスを取り込むうえで、バランスが良いのではないかと思います。

もちろん、底や天井をズバリと当てることができれば、大儲けできます。たとえば、ロケット・ラボを年初に空売りし、4月末に全力で大きく買えば 1.5倍くらいになっているはずです。日々の上がり下がりで確実に儲けられれば、さらに資産を大きく増やせるかもしれません。

しかし、そんなことができるのは、伝説の天才投資家だけです。底や天井を当てられない人には、時間的分散投資がお勧めです。

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