市場の関心は、日本時間の今夜 21:30 に発表される米雇用統計に集中しています。世界中の投資家が、米国の利下げ開始時期やその後の利下げペースに関するヒントが得られるのではないかと固唾を飲んで見守っています。
インフレを抑えるために 5.5% にまで政策金利が引き上げられたにもかかわらず、その後 10 か月を経ても異常な強さを示している米国経済ですが、製造業や運輸業などのモノの経済は既に失速しています。雇用環境は引き締まりつつあり、失業率が上昇する兆しが見えます。個人消費の拡大は止まっており、株式市場で大きく値上がりしているのは、一部の巨大ハイテク企業のみです。
市場は、米国経済の弱い部分に注目し始めています。雇用統計で予想以上に雇用環境が悪化していることが示されれば、その後のニュースでは悪材料ばかりが大きく取り上げられそうです。その場合は、株安、円高が予想されます。長期金利低下で小型成長株が上昇するかどうかはわかりません。景気鈍化の程度によっては、小型グロースがさらに売られる可能性もあります。
逆に、雇用環境が予想以上に強いことが示された場合は、利下げが遠のいたと解釈され、再び長期金利が上昇し、ドル高円安が進行する展開が予想されます。
現在の保有資産の状況は、次のとおりです。
今夜の雇用統計の結果で相場の潮目がかわるかもしれません。しかし、潮目がどう変わろうとも、現金比率が高ければ余裕を持って対応できます。

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