下の表は、各週末の終値から計算した値動き(前週比)と、値動きの平均および "ばらつき" (標準偏差)です。標準偏差は高校数学Ⅰの学習内容なので、高校を卒業した人なら知っているはずですが、忘れた場合はこちらの記事が役に立ちます。
株価の時系列データは「Yahoo!ファイナンス」、「かぶたん」、「みんかぶ」などのサイトで取得できます。データの平均値や標準偏差は Excel の AVERAGE 関数および STDEV.P 関数で求めることができます。
標準偏差とは、個々のデータと平均値との相違の平均のことで、一連のデータがどれだけばらついているかを表します。(厳密には、標準偏差とは平均値との差の2乗の平均の平方根です。基準値(一般的には中央値)との差の絶対値の平均は "平均偏差" と呼ばれます)。
上の表を見てわかるように、全期間の平均値は ISS&P500米国株 (1655) が最も高く、ロケット・ラボ (RKLB)が最も低くなっています。これは、昨日示した株価の動きと一致しています。この平均値は、投資のリターンと考えることができます。
標準偏差は逆に、ロケット・ラボ (RKLB)が最も高く、ISS&P500米国株 (1655) が最も低くなっています。標準偏差とは、株価の上下の振れ幅、つまりリスクの大きさを表します。
全期間の平均と標準偏差から、ISS&P500米国株 (1655)がリターンが最も高く、リスクが最も低いことがわかります。一方、ロケット・ラボ(RKLB) はリターンはマイナス、リスクは非常に高いです。全期間のデータ的には、ロケット・ラボ(RKLB) は投資不適格(ハイリスク・マイナスリターン)です。
しかし、上のデータを 1~4月 と 5月以降に分け、5月以降の平均値と標準偏差を計算すると、ロケット・ラボ(RKLB) の平均値は他の銘柄よりも高くなり、標準偏差は NFインド株 (1678) に近いレベルまで低下しています。つまり、リスクは若干高いですが、リターンは最も高い銘柄(ハイリスク・ハイリターン)となっています。
株価の値動きの平均とばらつき(標準偏差)を見ることで、各銘柄のリスクとリターンの大きさを把握することができるので、今後は、各銘柄の日次データに基づいて、毎月の値動きの平均値と標準偏差を見ていくことにします。
このブログの4銘柄の 1月から5月までの日次データの値動きの平均値と標準偏差は、次のとおりです。
このデータは、各銘柄のリスクとリターンに基づいてポートフォリオを見直すときに役立ちそうです。
0 件のコメント:
コメントを投稿