2025年1月31日金曜日

インド株は 28日が底だった?

ロケット・ラボは昨夜で5営業日連続の下落となりました。
しかし、下げ幅はさほど大きくはなく、現在も 28ドル台後半を保っています。

ロケット・ラボに関しては、昨年末から売り方が頑張っているようです。
1月3日に +15.10%、1月21日に +30.30% と強烈な踏み上げが行われましたが、売り方が白旗を掲げた形跡はありません。
しかし、大きく下落することもなく、底堅さを感じます。下がれば買いたいと思っている投資家が大勢いるようです。

ロケット・ラボの未来は、ニュートロンにかかっています。ニュートロンに関する新しい情報が出れば、再び大きく上昇しそうです。

インド株は、1月28日がとりあえずの底だったようです。
トランプ政権がインドを狙い撃ちにするような関税を発動しなければ、このまま元の上昇軌道に戻るのではないでしょうか。今後の動きに期待したいと思います。

2025年1月30日木曜日

FOMC は無風通過

昨夜、FOMC で政策金利が据え置かれ、パウエル議長はトランプ政権の政策を注視する姿勢を強調しました。今後の金利に関して何の手がかりも得られず、今回の FOMC は無風通過でした。

現在の保有資産は、次のとおりです。


皆がトランプ政権の政策を注視しています。大きな動きはなく、ジリジリした展開が続いています。

とりあえずは、2月1日にカナダとメキシコに対して本当に関税を課すかどうかに注目です。

2025年1月29日水曜日

前々夜とは正反対

昨夜の米国株は、一昨日に売られた銘柄が買われ、一昨日に買われた銘柄が売られました。一昨日とは正反対の動きでした。


Deepseek の AI 業界に対する真の影響はまだ不明ですが、一昨日に大きく売られた銘柄が反発し、それ以外の銘柄が下がりました。

昨晩は JOBY を買おうと思って 8.07ドルで指値注文したのですが、8.085 ドルまで下がったものの、8.07ドルには達しませんでした。


狙った魚を取り逃がしてしまいましたが、さらに下がることもあるでしょう。次のチャンスを待ちたいと思います。

さて、今日は延々と下がり続けているインド株を、成行きで 30口 追加購入しました。


インド政府はクアッドのメンバーとして米国への協力姿勢を打ち出しており、インド株は、そろそろ底が近いんじゃないかと思います。トランプはインドに貿易不均衡の是正を迫っていますが、関税に関してはすでに織り込まれていて、関税が発動された時点でアク抜けとなりそうです。

インド株に関しては、気長に見ていきたいと思います。安いときに買っておけば、必ず報われると思います。

2025年1月28日火曜日

米 AI 関連銘柄が暴落

昨夜の米国株は、中国の新興 AI 企業 Deepseek ショックの影響で AI 関連がボロボロに下がりました。


割高感の高かったエヌビディアは ▼16.97% と暴落しましたが、AI 関連以外の大型銘柄は力強く上昇しました。さすがに、米国株は強いです。Deepseek ショックは、AI 分野に限られ、今のところ他のセクタには波及していません。

保有株では、JOBY が ▼6.05% と大きく下げ、RKLB も ▼3.06% と下がりました。両社とも AI とは無関係の企業ですが、市場が荒れるとハイリスク小型株が真っ先に売られるのは仕方ないことです。

日本市場では、今日も電線や半導体製造装置関連銘柄が大きく売られました。Deepseek ショックは 1日では終わらないと思います。巻き添えで売られている JOBY がさらに下がるようなら買ってみようと思います。

2025年1月27日月曜日

インド株が気がかり

今日の日本株は、日経平均 ▼0.92% とマイナス、TOPIX +0.26%、グロース 250 ▼0.28% となりました。東証プライム市場の値上がり銘柄数 1,280(78%)、値下がり銘柄数 324(19%)、変わらず 37(2%) で、一部の AI 関連銘柄の主導による値下がりでした。

中国のスタートアップ企業 DeepSeek が米国の OpenAI に匹敵する AI モデルを開発したというニュースに反応して、AI 関連銘柄が大きく下落しただけで、市場全体の雰囲気は悪くありませんでした。

気がかりなのはインド株で、NFインド株 (1678) は ▼1.54% と今日も下落し、344.2 円となりました。直近のピークだった 12月16日の高値 374.2円から ▼8.02% の下落で、調整局面入りの ▼10% に近付いてきました。

トランプはインドにも関税を課すと警告しており、その警戒感から外国人の売りが止まらない状態です。

インドは米国と BRICS の両方に軸足を置こうとしています。だからといって、米国がインドに高関税を課して関係を悪化させるとは思えないうえ、2月に米印首脳会談が行われるという情報もあります。今がインド株を安く拾うチャンスかもしれませんが、さらに大きく下がる可能性もあるので、焦らずにゆっくりと、少しずつ買い増していこうと思います。

2025年1月25日土曜日

年初来利益がプラスに転換

トランプ政権が誕生した今週、米国株は大きく上昇しました。
保有銘柄では、ロケット・ラボ(RKLB)が急騰、ジョビー(JOBY)も堅調でした。
米国の S&P は年初来でプラスとなりました。
一方、日本の TOPIX とインドの Nifty は冴えない動きで、年初来ではマイナスで推移しています。

現在の保有資産は、次のとおりです。


年明け早々の 1月3日にロケット・ラボが +15.14% と急騰し、2025年は好調なスタートでした。しかし、その後の 2週間はトランプ警戒で株価は下落。トランプ政権が誕生した今週は、トランプ警戒から解き放たれ、株価は上昇しました。トランプ政権への政策期待で宇宙関連株が急騰。ロケット・ラボは、1月21日に +30.29% も爆騰しました。

保有資産の週間利益と年初来利益は、次のような推移となりました。今週は大幅な利益となり、それまでのマイナスを一気に取り戻すことができました。


個々の保有銘柄の年初始値を 100 としたときの値動きは、次のとおりです。


ロケット・ラボは、年央に予定されているニュートロンの初打ち上げに向けて、株価が急騰しています。打ち上げが成功すれば、さらなる上昇が見込まれます。

ジョビーの上昇は、好調な市況による上昇で、JOBY 自体の材料による上昇ではありません。なので、このまま上昇し続けるかどうかは、市況次第です。

インド株が思った以上に低迷しています。大崩れはなさそうですが、安値拾いが成功するかどうかはわかりません。インドに対するトランプ関税が発動されなければ、本腰を入れて買い増してみようと思います。

米国株は、トランプの米国第一主義の波に乗って、今後も強いと思います。米国株が下がるとすれば、米国のインフレが再燃するときです。トランプは、原油生産を増やしてエネルギー価格を抑え込むことでインフレを抑制しようとしています。これが成功すれば、米国株が大きく下がる可能性は小さくなります。

日本株は、主体性なく動いています。米国株と為替の影響で上下するだけに思えます。あまり魅力的とは思えなくなりました。

今後の作戦ですが、トランプの関税方針が明確になるまでは、動かないでおこうと思います。関税方針がある程度明らかになったら、米国株とインド株、および JOBY を中心に買っていこうと思います。

2025年1月22日水曜日

RKLBが +30.30% の爆騰

トランプ大統領が就任演説、およびその後の大統領令で関税政策を前面に押し出さなったことを受けて市場に安心感が広がり、トランプ就任後の初取引となった昨夜の米国株は上昇しました。

トランプが就任演説で火星に星条旗を立てると発言したことで宇宙関連株が急騰。ロケット・ラボ(RKLB)は +30.30% の爆騰となり、史上最高値を更新しました。

昨日「動かざること山のごとし」と書きましたが、昨夜の爆騰に心が動かされてしまい、保有している 3 ETF を次のように買い増しました。


その結果、現在の保有資産は次のようになりました。


現時点の週間利益は 95,707円で大幅なプラス。先週末には ▼40,931円とマイナスに沈んでいた年初来利益は、+54,776円のプラスに転じました。

トランプ政権は、市場を動揺させないように慎重に新政策を打っていくようです。単なる恫喝外交ではなく、入念に計算した上での狡猾な外交になりそうです。米中関係も、いきなり喧嘩腰になるのではなく、硬軟入れ混ぜての交渉となりそうです。

株式市場にとっては、しばらくは良い状態が続くのではないかと思います。

2025年1月21日火曜日

動かざること山のごとし

トランプ大統領就任演説で関税について言及がなかったので、日本株は上昇して始まりましたが、2 月 1 日からカナダとメキシコに 25% の関税を実施することを検討しているというニュースが伝わると、一気に下落に転じるなど荒っぽい相場でした。

しばらくは、トランプの一挙手一投足に一喜一憂することになりそうです。
トランプ政権の政策が出揃うまで、売り買いは控えようと思います。
今は、動かざること山のごとしです。

2025年1月18日土曜日

週間利益は大幅マイナス

今週の週間利益は ▼50,098円 で、大幅なマイナスとなりました。年初来利益は ▼40,931円のマイナスになってしまいました。

現在の保有資産は、次のとおりです。


週間利益と年初来利益の推移は、次のとおりです。良かったのは米国株が急騰した第一週のみで、その後は調整局面という厳しい年明けとなりました。


年初始値を 100 としたときの保有銘柄別の株価の動きは、次のとおりです。


今週は、一次急騰した RKLB と JOBY が大幅に下落しました。期待のインド株も下がり続けています。

トランプの大統領就任演説と、就任後に矢継ぎ早に出される大統領令に注目です。トランプ政権の政策が明らかになるにつれて、各国中央銀行の金融政策も定まり、株価も持ち直すのではないかと思います。

相場は来週も荒れるかもしれません。少し落ち着くまで、動かずに見守ることにしたいと思います。

2025年1月16日木曜日

経済指標発表のたびに一喜一憂

先週末には、米雇用統計の結果が強かったために利下げペースの鈍化が予想され、金利上昇、ドル上昇、株下落となりましたが、昨夜発表された米消費者物価では物価上昇ペースが市場予想よりも緩やかだったために、利下げペースの上昇が予想され、金利低下、ドル低下、株上昇となりました。

発表される経済指標ごとに市場は一喜一憂です。FRB の利下げ回数予想が上がったり下がったりで、そのたびに金利が上下し、ドルや株価が大きく動く日々が続いています。

トランプ政権の政策が不透明で、市場は方向感を見失っています。ギャンブラーだけが、売ったり買ったりで、何とか儲けてやろうと忙しく立ち回っています。

方向感なく市場が荒れているときは、一般人は動かないが吉です。来週にはトランプ政権の政策が発表されるでしょうから、それを確認してから行動を決めれば良いと思います。

中国、カナダ、メキシコなど、敵味方関係なく関税をかけまくるとか、グリーンランドが欲しいとか、いろいろな発言が飛び交っていますが、トランプ政権の政策は、先入観なく判断したいと思います。

2025年1月11日土曜日

週間利益 ▼31,715円

昨夜発表された12月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が、市場予想の 16万人を大きく上回る 25.6万人だったことから、米国の雇用環境が非常に強いことが明らかになりました。雇用環境が悪化していれば、FRB が利下げを検討する可能性があったかもしれませんが、雇用環境がこれほど強ければ、利下げを急ぐ必要はなさそうです。

この先も、まだ高金利が続きそうだというので、米国株は DOW ▼1.63%、S&P ▼1.54%、NASDAQ ▼1.63% と下がりました。

保有株は、ジョビー・アビエーション(JOBY)が ▼7.90% と大幅に下がりました。急騰したときは買うチャンスがなくなったかと思いましたが、徐々に買っても良い株価に戻ってきました。

ロケット・ラボ(RKLB) は ▼1.64% の小幅な下落でした。NASA との新しい契約が発表されるなど、事業は順調に拡大しているようです。株価の勢いは失われておらず、今後も上昇が期待できます。

さて、今週は日本株にとっては今年最初の週でしたが、保有資産の週間利益は ▼31,715円のマイナスになりました。日米印とも下落し、良い所なしでした。

トランプの恫喝外交の行方を世界中が戦々恐々として見守っています。強い国が力で恫喝して自分の言い分を押し通すなど、一昔前の弱肉強食時代に戻ったかのようです。何度戦争を繰り返しても、人類は何一つ学べないようです。

現在の保有資産は次のとおりです。


まだ1年が始まったばかりですが、年初来の週間利益と年初来利益の推移は、次のとおりです。今週はすべての銘柄が下落しましたが、年初来利益はまだ +9,167円とプラスを維持しています。


トランプ政権の政策がわからないので、来週も大人しく市場を見守るだけにしようと思います。ジョビーは現在 8.74ドルですが、7ドル台まで下がってきたら少し買い増したいと思います。

2025年1月9日木曜日

宝くじレベルの夢株が暴落

エヌビディアのジェンスン・ファン CEO が「量子コンピューターの実用化は約20年先」と発言したことで、リゲッティ・コンピューティング(RGTI) ▼45.41%、Dウェーブ・クアンタム(QBTS) ▼36.13%、クアンタム・コンピューティング(QUBT) ▼43.34%、イオンQ (IONQ) ▼39.00% など、量子コンピュータ株が軒並み暴落しました。

AI の次に来る技術として量子コンピュータが注目されていて、個人投資家の間で人気が高いですが、もし量子コンピュータ株を保有していて、今回の暴落にひっかかった人は、個別株の長期投資に向いていないと思います。

量子コンピュータで事業化できるかどうか、市場はあるか、市場でどのようなポジションを獲得できるか、黒字化に対する道筋は見えているか、黒字化するとすればいつごろか、、、など、投資するための最低条件がいずれも不明瞭すぎます。技術がいかに有望であっても、こんな宝くじレベルの夢株を買ってはいけない --- と私は思います。

2025年1月8日水曜日

トランプ就任までは大人しく

昨夜、米経済指標が強かったので高金利が続くと解釈されて株価が下がりました。
経済指標が強ければ、素直に株を買えば良いものを、投資家は何だかんだと理屈をつけて売り買いしています。明日には、また違う理屈が登場して、真逆の展開になるかもしれません。
日々の株価の上下に一喜一憂しても、あまり意味がないと思います。

それより、ジョビー・アビエーションが昨夜も +4.48%の上昇で、株価は 10.27ドルになりました。含み益は、すでに +24.34% です。まだ 4株しか買っていません。正直、もう少し待っていてほしかったと思います。


トランプ大統領就任で、株価がどうなるか。皆が固唾を飲んで見守っています。
それまでは、動くに動けません。
大統領就任は 1月20日。それまでは、大人しく市場を眺めていることにしましょう。

2025年1月6日月曜日

夢も希望もない日本市場

今日は、TOPIX がプラスだったのは寄り付きのみ。その後はひたすら売られ続けておしまい。
終わってみれば ▼1.02% で夢も希望もない日本市場です。

昨年来続くレンジ相場を上放れするかと期待しましたが、元のレンジ内に押し戻されてしまいました。トランプ政権の政策を恐れて積極的な買いが手控えられているようです。
そんなにトランプが怖いのでしょうか。どうやら、日本株にはトランプに散々にやられるイメージしか持てないようです。

これまで TOPIX に連動する ETF を買い進めてきましたが、持ち高を少し小さくしておいたほうが良いのではないだろうか、、、そう思わせる日本市場の取引初日でした。

2025年1月4日土曜日

末吉だと思ったら大吉だった

米国市場が本格的に動き出しました。昨夜の米国株は、DOW +0.80%、S&P +1.26%、NASDAQ +1.77% で、ハイテク中心に全面高となりました。

2日に成行きで買ったジョビー・アビエーションですが、2日は ▼0.49% と冴えなかったものの、昨夜は +20.8% と爆騰しました。新年を迎えて、いきなりの爆騰には驚きました。昨日、今年の株運は末吉だと書きましたが、間違っていました。今年の株運は大吉です。


しかし、これほど早く結果が出てしまっては、この先どうなるのか心配になります。あとは下がるだけ、、、なんてことはゴメンです。

まぁねぇ、今年期待の銘柄なんて、それほどたくさんあるわけじゃなし、いきなり JOBY に大金をぶち込んできたヘッジファンドにはアッパレと言いたいです。それに比べて、わずか 4株の成行注文とは、しょぼいですよね。それが自分の投資スタイルなんだから仕方ないですけど。

数回に分けて JOBY を買おうと思っていたら、いきなり +20% の爆騰とは、運が良いのか悪いのか。JOBY は 10ドル以下なら買い! ということで、計画どおりに買い進めようとは思いますが、、、

2025年1月3日金曜日

今年の株運は末吉

新しい年の米国市場が始まりました。
今月分の積立金 25,000円を証券口座に入金するとともに、昨夜、ジョビー・アビエーションを4株、成り行き注文しました。

昨夜のジョビーは ▼0.49% と少し下がりました。ロケット・ラボも ▼2.00% と下落しましたが、新年暴落とならなくて良かったです。

今年の株運は、末吉といったところでしょうか。末広がりの末吉にあやかって、夏にかけて気温の上昇とともに株価も上昇してほしいです。

現在の保有資産は、次のようになりました。


これから 1年、長い戦いです。しっかり頑張りたいと思います。

2025年1月2日木曜日

ジョビーを成行注文

空飛ぶクルマの開発企業、ジョビー・アビエーション(JOBY)を 4株、成り行き注文しました。少し高いという気もしましたが、運試しなので挑戦してみることにしました。


ロケット・ラボ(RKLB)のように大きく上がってほしいですが、過度な期待は禁物です。JOBY の株価は現在 8.13ドルです。長く5ドル台から抜け出せずにいましたが、昨年11月に急騰し、現在の株価になっています。株価が急騰した原因は、JOBY 自身の業績などによるものではなく、市場の雰囲気が良かったからで、同じ分野の企業が同じように上昇しています。雰囲気で上昇しただけに、現在の株価が維持できる保証はありません。

元の 5ドル台に戻るようなことがあれば 30% くらいの損失になりますが、それも覚悟のうえです。購入金額は 5,000 ~ 5,500円くらいなので、金額的に大きな損失にはなりません。

なぜ、JOBY を買うかについて少し説明します。

JOBY の創業者で CEO のジョーベン・ビバートは、カリフォルニア州サンタクルーズの郊外の山の中で育ちました。家から最寄りのバス停まで歩いて40分だったかな? バスに乗ってサンタクルーズの学校に通っていたのですが、そのとき、空を飛んで学校に行けたらどんなに良いだろうと思ったのが、空飛ぶクルマの開発を始めたきっかけだと言います。

社名の JOBY は、ジョーベンの子供の頃の愛称です。ジョーベンは、空気力学や航空機の設計などの分野で数多くの特許を持っている生粋の技術屋です。

米国のスタートアップ企業には 2種類あります。1つは技術屋が創業した企業で、独学で宇宙工学を学んだビーター・ベックのロケット・ラボもそうです。もう 1つは投資家が金を使って設立した企業で、ジェフ・ベゾスが創業したブルーオリジンはその一例です。

私は技術屋が好きなので、技術屋が創業して頑張っている企業を見ると応援したくなります。

しかし、優秀な技術屋が頑張るだけでは企業は成功しません。最も大事なのは、市場が存在すること。その市場で優位な立場を占められること。および、価格決定権を保持できることです。

空飛ぶクルマは、作っただけでは飛ばすことはできません。自動車でも車検がないと道路を走ることはできません。空飛ぶクルマは航空機の一種なので、飛ばそうと思えば航空局の許可が必要になります。

空飛ぶクルマを量産するには、航空局から型式証明を取得する必要があります。型式証明とは、航空機の設計および製造が安全基準および環境基準を満たしているという航空局のお墨付きです。

ジョビー・アビエーションは、型式証明取得の最終段階に入っています。2025年中、または 2026年の早い時期に取得できるのではないかと見られています。機体の量産準備には、トヨタ自動車が全面協力しています。型式証明が取得できれば、世界各地で事業を開始できるようになります。株価も一気に噴き上がることでしょう。

型式証明は簡単には取得できません。日の丸ジェットとして持て囃された MRJ は型式証明取得に失敗して開発中止に追い込まれました。空飛ぶクルマの参入障壁は極めて高く、型式証明を取得してしまえば、独占的に事業展開できると思います。

ただし、簡単に黒字化するとは思わないでください。空飛ぶクルマの事業は不透明な部分が多すぎて、収益を正しく予想することが非常に困難です。ロケット・ラボに比べて、ジョビー・アビエーションの株価の上昇率がイマイチなのは、その辺りに原因があると思います。2028年頃になって、ようやく世界のいくつかの場所で空飛ぶクルマが見られるようになり、2030年頃に黒字転換するくらいに思っておいたほうが良いかもしれません。

現在開発中の空飛ぶクルマは電池式です。充電容量が限らているので近距離しか飛べません。都市間を飛行するには、燃料電池やガスタービン方式など、新しい方式の開発が必要になります。現在開発中の空飛ぶクルマは第一世代機、より長距離の飛行に対応する第二世代機が主戦場になるとの予想もあり、第一世代機の開発で先行しているからといって利益に直結するとは限らない可能性もあります。

黒字化が遅れるとどうなるでしょう?
資金が尽きると企業は倒産してしまうので、新たに株を発行して資金を調達する可能性があります。この場合、株が増えるので、1株あたりの価値は下がります。つまり、株の希薄化が起こります。

ロケット・ラボの黒字化の時期は、ニュートロンの初打ち上げの 2年後です。それがはっきりしてきたので、株価が急騰しています。しかし、ジョビー・アビエーションの黒字化は、まだ見えていません。今回、ジョビー・アビエーションを買いますが、ロケット・ラボほど安心して保有できるわけではないということを忘れないことが大切だと思います。

競合企業のアーチャー・アビエーションは?
皆で寄って集って食い物にされる企業だと思います。アーチャー・アビエーションに興味がある人は、買う前に GRIZZLY レポートを読むことをお勧めします。この会社は好きじゃないし、この会社のことを書くと悪口ばかりになってしまいそうなので、これ以上はやめておきます。

2025年1月1日水曜日

2 匹目のドジョウを狙え

2024年の取引がすべて終了した後の保有資産は次のとおりです。


2024年は AI ブームの中で、米国の一部の巨大ハイテク企業株のみが強かったという印象です。その AI ブームの熱が徐々に冷めてくる 2025年。長引く米国の高金利の影響が表面化してくる可能性があります。

しかし、2024年のスタート時点でも米国の景気減速を予想していました。そのため、現金比率を高く保ってきました。しかし、景気減速予想は見事に外れて、年初に一気に買った人が最も多くの利益を得ることになりました。

時間的分散投資はリスク回避の手段です。しかし、2024年に限ってみれば、リスク回避の必要はありませんでした。これ 1 つをとっても、投資判断は難しいです。いつも最高の結果を出せれば良いのですが、そうはいかないのが投資です。

上のポートフォリオからもわかるように、2024年の利益の大半はロケット・ラボの急騰によって得られています。やはり、有望なスタートアップ企業の爆発力はすごいです。そこで、今年は、ロケット・ラボほどの爆発力はないかもしれませんが、ジョビー・アビエーションという空飛ぶクルマの開発企業の株を買ってみたいと思います。

年末にスルスルッと上昇して購入のタイミングは良いとは言えないかもしれませんが、運試しに米国市場が始まる 2日に成行きで買うことにします。もちろん、これが第1回目の買い付けで、その後時間的分散投資を行います。ロケット・ラボに続く 2 匹目のドジョウになってほしいものです。