米国の企業業績は悪くなく、景気が悪化しているという兆候もなかったことから、私は 0.25% の利下げを予想していましたが、その予想は外れました。それより驚いたのは、FRB が発表したドットチャートです。前回6月のドットチャートと今回のドットチャートを比べると、今回の金利目標が大きく下がっています。つまり、FRB は今年から来年にかけて、急速に利下げを行い、来年末には早くも中立金利付近まで利下げする方針です。

上図のピンクのドットがブルーのドットまで下がったわけですが、わずか 3ヵ月の間に、金利目標をなぜこれほど大きく変更したのか疑問です。クレジットカードの延滞率や失業率が若干上昇している以外に、米景気が悪化する兆候は見られません。にも関わらず、利下げを3ヵ月前の目標より急がなければならない理由が何かあるはずです。FRBは、一般に公開されている以外の何らかの情報を目にしているのかもしれません。
インフレの収束が鮮明になり、高金利を続ける必要がなくなったというだけの理由なら良いのですが、FRB が目前に景気悪化が差し迫っていると考えているのなら大変です。特に、金融機関の破綻のニュースには、たとえ小さな金融機関でも市場は敏感に反応する可能性があります。
加えて、米経済が強いのに利下げを急いだ場合は、インフレが再燃する危険性があります。先行きを心配するとキリがありません。
米国の大幅な利下げを好感して、今日の日本株は、日経平均 +2.13%、TOPIX +2.01% と大きく上昇しました。ドル円は 142円台後半で円高が一服しています。
保有資産の含み益は 2万4000円弱まで回復しました。
NFインド株 (1678)は、間もなくプラスに浮上しそうです。ISS&P500米国株 (1655)は、円高にも打ち勝ってプラスを保っています。ロケット・ラボ (RKLB)は、ニュートロンの開発が進むとともに上昇しそうです。インデックスFTOPIX (1308)は、どうでしょうか。円安メリットがなくなり、今後は苦戦を強いられそうです。
世界中の投資家が固唾を飲んで見守った米 FOMC が通過し、米国はいよいよ利下げフェーズに入りました。今後も、景気後退懸念が現れては消え、消えては現れるといったことが繰り返されそうです。円高がどこまで進むかも気がかりです。
明日の買い付けですが、日本株を応援するためにインデックスFTOPIX (1308)も買おうと思います。
いつものように、成行注文しました。
景気鈍化が心配されているのに、米国株は史上最高値付近です。こんなところで買って、本当に大丈夫かという気になりますが、中長期的には必ず報われると信じて買い付けを実行します。
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