2023年12月27日水曜日

投資資金と生活資金を混ぜるな

投資の失敗の原因のほとんどは、許容限度以上にカネを突っ込むことです。証券口座に入っている投資資金の大半を失っても、生活が破綻しない金額があなたの投資許容限度額です。

日経平均株価は、1989年12月29日の38,915円87銭から2009年3月10日の7,054円98銭まで、80%を超える猛烈な下落に見舞われたことがあります。100万円の投資資金は、20万円以下に減ってしまいました。このようなことが起きても健全な生活を続けられるように、許容限度を必ず守ってください。

許容限度以上にカネを突っ込まないためには、投資資金と生活資金を完全に分離することが大切です。

投資の第一歩は預金の中から、自分の投資許容限度額未満の資金を証券口座に入金することです。証券会社によっては、銀行口座と関連付けて、株を買ったら代金が銀行口座から自動的に引き落とされるサービスを提供している証券会社がありますが、これは非常に危険です。

銀行口座の資金は、生活資金です。これを投資に使ってはいけません。投資に使えるのは、証券口座に預け入れている資金のみです。このブログを参考にして投資を始めようと思っている人は、両口座の資金が混じらないように、銀行口座から証券会社への自動入金を解除してください。

たとえば、楽天証券には「マネーブリッジ」という口座連携サービスがあります。マネーブリッジは、楽天証券の口座と楽天銀行の口座を関連付けて、簡単に入出金できるようにしたものです。大変便利なサービスなのですが、このサービスに含まれる自動入出金(スイープ)をオンにすると、楽天証券で購入した株の代金が楽天銀行口座から自動的に入金されるようになります。楽天証券に預け入れた資金は投資資金、楽天銀行に入っているのは生活資金なので、両者がシームレスにつながっている状態は危険です。意識せずに許容限度額以上を使ってしまう可能性があります。
なので、このブログでは、楽天証券の自動入出金(スイープ)サービスを解除することをお勧めします(解除方法の詳細はこちら)。マネーブリッジは便利な機能なので、解除する必要はありません。スイープを解除してもマネーブリッジを設定した状態にしておくと、銀行口座から証券口座に、「手動」で簡単に入出金できます。

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