2025年8月25日月曜日

踏み上げ相場の転換点

今日から 8月最後の週です。
通常、8月は夏枯れで株価は弱くなるのですが、今年に限っては踏み上げ相場が炸裂し、強い株価のまま最終週を迎えました。

こういう相場では、下がるに賭けてショートする投資家がいる限り、そして株価下落の引き金になるような材料が出ない限り、株価は上がり続けます。

しかし、この踏み上げ相場も、そろそろ転換点かという気がします。米国景気は明らかに弱くなっています。ウォルマートの決算は増収減益。つまり、安売りをして売上は増えたが、利益が減ったということ。今後は、いたるところでこのようなことが起こります。

トランプ関税は、増税です。誰かが税金を払わなければなりません。輸出企業が払うのなら、米国に輸出している企業の業績が悪くなります。それに耐えられなくなって値上げをすれば、米国の輸入業者や流通業が儲からなくなります。それらの企業も値上げすれば、物価が上昇してモノが売れなくなります。

関税で国内産業を強化できるかもしれませんが、それには時間がかかります。国内に工場を作って動かすには何年もかかります。トランプ関税による国内産業強化は、中間選挙までに達成できそうにありません。ただ、トランプ支持者に夢を見させるだけです。

29日に7月の米PCE 価格指数が発表されます。そろそろ、物価に関税の影響が出てきそうです。株価変調の引き金になる可能性があります。要注意です。

FRB のパウエル議長は9月利下げを示唆する講演を行いましたが、実際の利下げ判断は、今後出てくるデータに依存します。手持ち株を売るか、買うかの判断も同じです。今後は、米国のインフレが再燃するかどうか、景気が悪化するかどうか、利下げがどのようなペースで行われるのか、を注視しながら、機敏に、冷静に、適切に判断したいと思います。

0 件のコメント: